Works実績紹介
【パッケージデザイン・構造設計】共通化しながら、魚の個性を伝える。「お魚とごはん」
南三陸町の水産加工メーカー・山内鮮魚店様が手がける「お魚とごはん 炊き込みごはんの素」シリーズのオリジナルパッケージです。牡蠣、銀鮭、たこなど、宮城・三陸の海の幸を生かした炊き込みご飯を家庭で手軽に楽しめるシリーズ。現在も複数の味が展開され、単品はもちろん、詰め合わせのギフトとしても販売されています。弊社はパッケージデザインと構造設計、製造を担当。さまざまな商品が並ぶ売り場で目に留まる存在感と、水産物の商品開発に柔軟に対応できる仕組みを、一つのパッケージにまとめました。
1. まず目に留まり、何の商品なのかを伝える
売り場には、さまざまなメーカーの食品や炊き込みご飯の素が並びます。その中で埋もれず、まず商品を認識してもらうため、パッケージにはキャッチコピーを堂々と配置しました。グラフィックはモノトーンを基調とし、どこか懐かしさを感じさせるイラストレーションを採用。情報や色を過度に盛り込むのではなく、シンプルな表現によって商品の存在感を引き出しています。さらに、一般的な直方体の箱とは異なる、上部にアールを持たせた柔らかなフォルムも特徴です。自立して陳列できる機能を保ちながら、売り場に並んだときのシルエットそのものに個性を持たせました。この曲線は、製造工程に特殊な加工を取り入れることで実現しています。
2. 共通箱とタグシールで、複数の商品に対応
もう一つの特徴が、基本となるパッケージを共通化し、タグシールを貼り替えることで複数の商品へ展開できる仕組みです。水産物は、原料となる魚介類の状況によって商品展開や製造数量が変化することがあります。そこで、商品ごとに異なる印刷箱を用意するのではなく、共通の世界観を持った箱をベースに、それぞれの味をタグシールで識別できる仕様としました。新しい商品が加わった場合にも展開しやすく、特定の商品だけ製造数量が限られる場合にも、専用資材の過剰在庫を抑えながら対応できます。シリーズとしての統一感と、商品開発に対応する柔軟性。 デザインだけではなく、実際に継続して運用する包装資材としての使いやすさまで考えた設計です。
3. シンプルな外観の中に、いくつもの仕掛けを
一見すると、モノトーンのイラストレーションを生かしたシンプルなパッケージです。しかし、その中には、売り場で目に留まるキャッチコピー、自立して陳列できる形状、柔らかな印象をつくるアール加工、複数商品で共用できる箱とタグシールの仕組みなど、さまざまな工夫が盛り込まれています。現在は牡蠣・銀鮭・たこの3種類が展開され、それぞれ単品のほか、3種類を詰め合わせたギフトとしても販売されています。商品の魅力を伝えるグラフィックと、売り場での見え方、製造・在庫までを考えた構造設計。見た目だけではなく、商品が増え、販売が続いていくことまで見据えてつくることも、パッケージデザインの大切な役割です。
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