Works実績紹介
【ブランド再構築・ロングセラー】「及善らしさ」を受け継ぐ、笹かまぼこのパッケージ
宮城県南三陸町の及善蒲鉾店様を代表する商品のひとつ、「及善の笹かまぼこ」の個包装パッケージです。発売以来、長く親しまれてきた笹かまぼこの個包装デザインを全体的に見直すプロジェクトの一環として、弊社がネーミングとパッケージデザインを担当しました。目指したのは、単に装いを新しくすることではなく、「及善の商品とは何か」を改めて整理し、これからのブランドを支える基準をつくること。農林水産大臣賞を受賞した同社の「リアスの秘伝」と対をなしながら、日常的に親しまれる笹かまぼこの定番として、及善蒲鉾店様らしさをひと目で感じられるパッケージへと再構築しました。
1. 長く親しまれてきた定番を、ブランドの軸へ
「笹かまぼこ」は、及善蒲鉾店様のラインアップの中でも、幅広いお客様に親しまれてきた主要商品のひとつです。リニューアルにあたって重視したのは、長く販売されてきた商品の印象を単に刷新することではなく、「リアスの秘伝」と並んでブランド全体を率いる、軸となる商品として位置づけ直すことでした。そこで、商品名についても従来の「特製笹かまぼこ」から、より端的な「及善の笹かまぼこ」を提案。「及善」という屋号と商品の関係を明確にし、数ある笹かまぼこの中でも、及善蒲鉾店様を象徴する定番商品であることを、名称そのものから伝えています。デザインとネーミングを同時に見直すことで、一商品のリニューアルにとどまらず、ブランドの中心に置く商品としてのあり方を再定義しました。
2. 「切り子」を、及善の商品をつなぐ共通言語に
グラフィックには、同社の「リアスの秘伝」と共通する「切り子」の意匠を採用しました。商品としての位置づけや価格帯は異なっても、同じ及善蒲鉾店様から生まれる笹かまぼこです。そこで、二つの商品に共通のグラフィックを用いながら、パッケージのサイズやカラーリングによってそれぞれの個性を表現しました。「リアスの秘伝」と「及善の笹かまぼこ」が売り場に並んだとき、個々の商品を識別できることはもちろん、ひと目で同じブランドの商品であることが伝わる。「切り子のデザイン=及善の商品」という視覚的な共通言語をつくることで、単品ではなく商品群としてブランドを認識してもらうことを目指しました。ベーシックな笹かまぼこだからこそ、過度な装飾や高級感に頼らず、長く使い続けられる端正な佇まいに仕上げています。
3. 商品を超えて、ブランド全体を整えるリニューアルへ
本プロジェクトでは、一つの個包装を新しくするだけではなく、及善蒲鉾店様の商品ラインアップ全体を見渡しながら、それぞれの商品がどのような役割を担い、どのようにつながって見えるべきかを整理しました。象徴的な商品である「リアスの秘伝」と、日常的に親しまれる「及善の笹かまぼこ」。異なる個性を持つ二つの商品に共通する意匠を与えることで、ブランドとしての一貫性を強めています。リニューアル後も「及善の笹かまぼこ」は同社の定番商品として販売が続いています。長く親しまれてきた商品の価値を受け継ぎながら、ネーミングとデザインの両面から「及善らしさ」を再整理し、その後の商品展開にもつながるブランドの基準をつくった事例です。
Contactお問い合わせ
パッケージの企画・デザインのご相談や、サービスに関するお問い合わせ、
仕様が決まっている案件の見積依頼など、お気軽にお問い合わせください。